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ロックシュリンプの種類


ロックシュリンプ(東南アジア産ロックシュリンプ)Atyopsis moluccensis
ビーシュリンプと共に20年前にはすでに店頭にあったと思われる古参のエビ。10cm前後。
光に対して非常に敏感で、照明の点灯時に大騒ぎで物陰に隠れます。人影にもやや敏感。
浮泥や濾材洗浄時に出た活性汚泥などを水底に沈めておくと、
数時間後にはコロコロした糞がまばらに転がる状態に変えられているのが見られます。
栄養価の低い、到底餌らしくないものを食べ続ける事への特化が最も進んだ種類なようで、
餌らしいものを与えても、匂いと食物が結びついていない傾向が強く、
集まってくるのは非常にゆっくりです。
そして、粒の大きな人工飼料を積極的に食べる様子は見られず、
食べている確信は糞でのみしか得られません。
最近、細かいメダカの餌を撒く以外に、ザリガニの餌を撒いておいても、
崩れたものを少しずつ食べている(らしい)状態を見るようになり、
給餌の手間が大幅に軽減されました。

古くから馴染み深い生き物な割りに、説得力の有る飼育方法や繁殖情報などがありませんでしたが、
水流を抑えたベアタンク(底面むきだし水槽)にすると格段に飼いやすくなり、簡単に抱卵します。
経験では、購入後二週間以内での死亡が比較的多かったです。
二週間を無事過ぎて餌や環境に慣れた個体は、適応力が増し、ちょっとやそっとでは死ななくなります。
入荷直後のものよりも、ショップで売れ残っていたような個体の方がむしろ飼い易いかもしれません。
床掃除の腕前は一級品。(植物性はあまり食べないので“落ち葉掃き”には使えません)

ミニロックシュリンプ
この名称の中には、数種類が含まれるでしょう。
模様が見るからにロックシュリンプそのままで、
東南アジア産のロックの仔エビだろうと判断できるものや、
どう見ても苔取りをしていて、普通の透明なヌマエビ型のものなどもあります。
(ロックシュリンプの稚エビ・仔エビ時代は、付着微生物食?)

アフリカン・ロックシュリンプAtyopsis gabonensis?)Cameroun Fan Shrimp
青い個体や、緑がかったもの、茶色いものなど、体色が単色なわりに色彩バラエティーが豊富。
大きさも10cmを超えたものが主流。20cm近い個体もあるとか。
雄の第一歩脚は、太く大きく発達します。
餌への反応が良く、どんな人工飼料も口にし、餌に関する心配がいらない。
物怖じする素振りも少なくやや鈍感気味で、一般的な東南アジア産ロックの印象とは異なります。
小魚や小エビには無害ですが、雄は同属にやや乱暴でした。
そのトゲの生えた棍棒で突進します。
テリトリーが存在する種類だと思って良いかもしれません。
存在感も満点で、ロックシュリンプの中では、かなり飼い易い種類です。

アフリカン・ジャイアント・ロックシュリンプ
アフリカンロックと別種なのか同種なのか、いまいち分からない種類。
頭胸甲に施された造形彫刻はほぼ一緒。
「ジャイアント」と付く以上はアフリカンよりは大きくなる種類と思われますが、
すでに普通のアフリカンが十分に大きくなる(20cm)種類との事ですから、それ以上というと・・・(^^;
数cmの小さな個体しか見た事がないので、
ジャイアントの“ジャイアント”な個体をぜひ見てみたい。

ちなみに、5cm以下の幼エビを飼ってみましたが、
餌に対する反応が見られませんでした。履き掃除もしません。
あまり小さなサイズは難度が高いかも。

ドンキー・シュリンプ(南米産ロックシュリンプ)
薄茶色や薄水色の大理石模様のロックシュリンプで、
東南アジア産ロックよりやや短足。10cm前後。
雄と思われる個体の第一歩脚は、太く大きく発達します。
性格は物怖じせず活発、餌も良く食べ、丈夫。
自慢の胸脚のパラボラアンテナが四つとも全部取れてしまったのに生き続ける剛健さです。
(⇒
脱皮時に手(第一・第二胸脚)が全て取れてしまった場合
アフリカンほど気も強くなく、大きな争いはほとんど有りませんでした
飼っている間に大きな不調を一切感じない、飼い易さではナンバー1の種類。
しかし、一時期のみの入荷だったのか、最近、見掛けた事がありません。
※熱帯魚店などに置いてある「シュリンプ&スネイル」という本に写真があります。

オニヌマエビAtya spinipes
東南アジア産ロックシュリンプに良く似た種類。屋久島以南に分布するらしい。

ミナミオニヌマエビAtya pilipes
日本では西表島、石垣島に分布するらしいですが、
それより南方の島々にも生息しているようで、
観賞用にはそれらの個体が輸入されているように思えます。
(日本のは絶滅危惧種)
吻が下を向いた独特の顔。
雄が雌よりも小さいという、ロックシュリンプの仲間としては独特の性差を持っています。
ロックシュリンプよりは流れに頼るという性質が少ない印象です。
毛束も短く手も小さめです。
この手(第一・第二胸脚)で石の表面をあらゆる角度からつかみ取る(ツマツマと表現される行動)
が見られたりしますので、他のコケ取り用ヌマエビ類に若干準じたような飼い方でもOKかもしれません。
ロックシュリンプとヌマエビ類の中間的な位置にも思えるエビです。

 

2004・05・07 

 


2008・05・01 更新 


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