ロックシュリンプの飼い方
6.餌について
ロックシュリンプの餌についてですが、
彼等は基本的に川の上流から流れてくるさまざまな有機物を「手」で受け止めて
それを口の部分で食べられるものと、それ以外に分けて摂取しているわけですから、
口に入る程度の大きさで食べられそうな物は、あらかた食べてくれると思っていいでしょう。
私が与えているものは、熱帯魚店や金魚屋さんでごく普通に売っているものです。
ロックシュリンプが食べられる程度に細かくて、簡単に水に沈ませることができれば、
特に選ぶ事はありません。
常用しているものは、小箱に入って売っている「メダカの餌」や、水色の小箱に入って
いる「金魚の餌」、赤い円筒形の容器に入ったフレーク状の「金魚の餌」などです。
メダカの餌はロックシュリンプの個体の大小を問わずに使えます。
与え方はコップに入れて水を注ぎ、沈むようになったものを水槽全体に広がるように
注ぎ込めばいいだけです。
濾過器のエアを強くして水面を波打たせるだけでも沈みます。
棒で水面を攪拌してもいいでしょう。
メダカが食べられる程度の大きさで、丸さ固さ重さも適度な為か、ロックシュリンプにも
つかみやすいようで、よく食べてくれます。
水色の小箱のものは大きな個体に使えます。小型のものに使う場合には若干砕く必要が
あるかもしれません。
我が家ではメダカの餌に比べると若干食いが悪いようです。
フレーク状のものは個体の大きさに合わせて適度に指で崩せば問題ないでしょう。
最近では「ザリガニの餌」「ヤドカリの餌」なんてものもありますから、
魚用のものよりも、成分的にその方が良いかもしれません。
彼等は少量ずつの餌が長時間にわたって供給される環境に生きているわけですから、
水槽内でも常に新鮮な餌が少量ずつ底面にまかれている状態が一番良いのでしょうが、
そこまで彼等の時間感覚に合わせる必要はありません。
餌の量ですが、正直なところ、彼等は「与えれば与えるだけ食べてしまう」と思っていいでしょう。
もちろん一度に与える量は「うっすらと」なのですが、それを何度となく繰り返しても
その都度食べきっているという感じです。
常に飢えてセコセコと必死に歩き回っているという状態だと、あきらかに餌の量が
少ないのでしょうが、動作ものんびりと余裕のある状態であれば、とりあえず餌は
足りていると思って良いです。
普段は流木の下などに隠れていたり、のんびり散策(?)をしているくらいな感じ
ならば心配いらないでしょう。
慣れてくると、注ぎ込まれた餌の匂いに反応して流木などから出てきて食事するようになります。
ただ、食べ方に関して、ザリガニやスジエビなどと、あきらかに違う所があります。
それは、見ている目の前では「食べてるのか、食べてないのか分からない」といった
感じの食べ方だというところです。
ザリガニは「食らいつく」といった感じでバリバリ豪快に食べますし、
スジエビも透けて見える胃袋に赤いフレーク餌がコネコネされているのが見えるくらいに
忙しく食べてくれますが、ロックシュリンプは違います。
細かくまかれた餌を拾って口に持っていきますが、その大半は水流と一緒にまた口から
前に飛ばされていきます。
やや大きめな餌の粒が中くらいの粒になり、中くらいの粒が小さな粒になり・・・、
といった具合のことを繰り返します。
気が付いた頃に見てみると、彼等にも拾えない程の細か〜い餌の粒が残っている、
という状態になって、やっとワンサイクルの食事が終了という事になります。
きわめて悠長です。最後まで付き合える人はあまりいないでしょう。
このような調子ですので、「与えるだけ食べる」と言っても、その総量は大した量ではありません。
どんなに多く与えても、食べるスピードは一定ですから、餌が悪くなってしまわない
うちに食べ切ってくれる量を見極めて与えるのが一番良い方法だということになります。
あとは飼い主の割ける時間と匹数、濾過能力や換水回数による水質との兼ね合いで、
回数や一度に与える「うっすら」の濃さを変えてみるくらいで良いかと思います。
ただ10cm前後の大型の個体ならば、朝、夕、就寝前、くらいの間隔で大丈夫かもしれ
ませんが、3cm前後の成長が盛んな時期の個体の場合は回数多く与えたいものです。
間隔が開く場合は、悪くなりにくい餌を選んで、腐らない前に食べきれる量を微妙に
調整してみてください。
餌が足りている成長盛りの個体は、2週間に一度くらいのペースで脱皮をし、
その都度どんどん貫禄が出ていきますので、飼っていて楽しいものです。
(2002年8月9日作成) 岩