ロックシュリンプの飼い方


3.水流に餌を乗せてもダメ


川の流れに乗ってやってくる餌を直接食べるという採餌方法のロックシュリンプは、
餌を目で見て捕らえる、あるいは手足の触覚によって探す、という事がありません。
環境から直接もらう事にかなり特化したため、他の採餌方法はかなり貧弱です。
そんな彼等の生活スタイルに合わせた餌やリは「水流に餌を流してやる」という事なの
でしょうが、この方法には、さまざまな問題が生じます。
彼等のネットの中に餌が入る「偶然」に見合うだけの餌を入れると、水槽中に餌が
乱舞するといった感じにするしかありませんが、これでは水質を維持できません。
孵化させたブラインシュリンプを与えるなどの方法も効果的とは思えません。
あの小さな「けしつぶ」のようなものが彼等の小さな「ネット」に偶然入る確率など
考えたくもありません。
彼等は余程豊かな環境に暮らしているとしか思えないほど「貪欲ではない」のです。
「捕まえて食べる」なんて発想がそもそも無いのです。
しかし、当然その程度の餌の摂取量であの大きな体を維持できるはずはありません。
後の観察から分かった事ですが、彼等は体に見合うだけある、かなりな大食漢です。
「大食漢」だが「貪欲ではない」という矛盾したような性格がロックシュリンプです。

では、乱舞して残った餌を魚に食べさせればよいかとも思ったのですが、
与えた餌のほとんどが残りと化すばかりか、まず最初に魚が食べてしまい、
おなかがパンパンになった魚が、沈殿した餌を飽き飽きしたように吸い込んでは吐き出す
なんていう光景を見るだけになります。
できるだけ少量の餌をスポイトで水流にのせて、ロックシュリンプのネットに入れようと
努力したこともありましたが、目で見て餌を捕まえる事のない彼等は、
ネットをかすめた餌さえもキャッチしてくれません。
ほんとうに、ずいぶんと恵まれた環境で、のん気に暮らしていたんだろうなと
正直イライラしてしまうほどです。
水槽に魚が居る場合は尚更で、この方法に慣れてきた魚はスポイトの口をつつきまわり、
せっかくロックシュリンプのネットに入った餌までも、その毛ごとむしり取るかのように
奪ってしまいます。
大切な毛をつつかれると、ロックシュリンプは餌採りをやめてしまいます。
しかも臆病な彼等に餌を採る姿勢を維持させるのが難しいのです。
少々の物音や振動で手をすぼめ、物陰に隠れてしまいますから、相当な気を使います。
結論的に「水流に餌をのせて与える」という方法は全くもって実用的ではありません。

(2002年6月27日作成)


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