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ロックシュリンプの飼い方〜あとがき


あとがき

ロックシュリンプを完全に真ん中に据えた飼育法を紹介してきました。
これならまずロックシュリンプを餓死させる事はないと思います。
ロックシュリンプ自体は、見た目そのままの丈夫な生き物ですから、
餌の問題さえクリアしてしまえば、あとは早め早めの水換え程度で、
他のヌマエビ類の飼育とそう大した違いはなく飼えるものと思います。

ここに紹介した飼育法は、なるべく「手間を掛けず」に「ベストな状態」を維持する事を目的としています。
あまりに日々の飼育に手間がかかると、飼育者が疲れてしまい、飼い切れなくなってしまいますから、
維持に手間が掛からない方法を探す事は長期飼育には重要です。
「ベストな状態」とは、その飼育法での累代繁殖・世代交代が行なわれるに足る個体作りです。
繁殖に至るほどに発育状態の良い個体は、餌取りに追われているような状態では見せる事の無い、
その生き物の持つ最高の魅力を見せてくれることでしょう。
繁殖をしてくれるという事は、与えた環境や飼育法が概ね間違っていなかった事の証明になると思います。
自身の維持を超える豊富な栄養状態である事の証であり、
次代の発育にも無理が無い環境であることを認めてもらえる事でもあると思います。
個体の最高の状態や繁殖行動、あるいは次世代の姿を見せてもらえた時は、飼育者冥利につきるものです。

購入した時の親の個体と同じ大きさにまで、次世代の個体を育てた時、
その飼育対象とした生き物のサイクルは全て維持した事になり、その対象の飼育は一応の完結をみます。
この1サイクルを全て維持できた時に、本当にその生き物を「飼えた」事になるのでしょう。
ロックシュリンプに於いては、産卵・幼生の放出までの報告は何度か聞いていますが、
稚エビの着底に至ったという報告は、個人的には未見です。
同じ小卵型のヤマトヌマエビでは多数の繁殖成功例が報告されていますので(淡水でもOKな場合も多いとか)、
ロックシュリンプも、餌が満ち足り、個体が長期的に最良な栄養状態を維持できれば、
産卵に至るのはそれほど難しい事ではないと思いますので、ぜひ繁殖にチャレンジしてみて下さい。

当ホームページは、基本的にエビの繁殖をメインに据えていますので、
ロックシュリンプに対しても、個体の最良に近い状態や繁殖に足る栄養状態をつくる事に主眼を置いています。
あるいは、繁殖目的の多数の個体を楽に維持する方法とか、フルサイズ級の個体の育成などが目的となります。
つまり「エビを主役にして本気で飼う」という感じになります。
ですから、ごく少数を混泳水槽で飼う場合とは、目的が少々ずれるかもしれません。
生命維持に最小限必要な栄養量と、次世代を生み出すほどに満ち足りる栄養量では、
摂取させる餌の量にはかなりの開きが生じると思いますので、その辺は差し引いて頂いて良いかもしれません。
底床有りのごく普通の混泳水槽でもロックシュリンプの飼育例は多数紹介されています。
個体数が少なく、水槽内のバランスがうまく保たれていれば、案外生き延びるものなのかもしれません。
ただ、その場合もここに記した「本来は継続した給餌が必要」「本来は大食」などの飼育上の重要な観点自体は、
なんら変わりはないと思いますので、ロックシュリンプ寄りの飼育環境にしてあげればあげるほど、
彼等が持つ最高の成長スピードと色艶で健康に長生きするものと思います。
混泳水槽で弱ってきた兆候(底床の表面をつまみながら、せわしなく歩き回る)が見られた場合や、
成長があまりに芳しくない場合にも、ここに記した方法を体力回復策として活用していただくと、
最悪の事態を防ぐのに効果があると思います。

なお、ここに紹介した飼い方は、私が現在最も効率的だと思う個人的な方法に過ぎません。
より良い飼育法を編み出していくのも、生き物を飼う楽しみのひとつですから、
色々試したり、工夫してみられると、さらに有効な飼い方や楽しい飼い方が発見出来るものと思います。
「もっと簡単で合理的」と思われる飼育法をご存知でしたら、各所で発表して頂けるとたいへん有り難いです。



2003・08・28 

 


2003・10・06 UP


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