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テナガエビ科の第一胸脚は折り畳み式
二つ折りにして格納できる細い腕



まるで矢印の部分で折れて、先が落ちてしまっているかのようなテナガエビの第一胸脚。
しかし、内側に畳んでいるだけで、折れてはいないのです。
つまり、矢印の部分が「ひじ」に相当します。
間にあるのは顎脚。


横胸の「m模様」をほぼ完全に失っているテナガエビの雄。
この個体も、このように第一胸脚を二つに折って休憩しています。
矢印の部分の関節が、人間で云えば「ひじ」に相当すると思います。
その間にあるのは顎脚。
第一胸脚で運ぶ餌を受け取ったりします。


テナガエビです。
第一胸脚の片側だけを伸ばしています。
片側は折り畳んでいます。


ミナミテナガエビです。
テナガエビ科は、このように第二胸脚だけでなく、第一胸脚も長いです。
ですから、大きな第二胸脚を両腕失っていても、途端に「ヌマエビ科!」と誤まって判断される事はありません。
第一・第二胸脚を四本とも全て失うという事は、相当に低い確率と思いますから、
その先を考える必要はあまり感じません。⇒【長い腕を失ったテナガエビ科とヌマエビ科の見分け


ミナミテナガエビも同じように第一胸脚を二つ折りにして収納します。
下側の一本は解いています。


片側を畳み、片側を伸ばしている状態。
外側の大きな第二胸脚ほどではないですが、
第一胸脚も、先には立派にハサミが付いています。
もし、外側の大きなハサミが欠落していたとしても、
餌を与えた場合に、この第一胸脚を伸ばして拾えば、
テナガエビ科である事が分かります。
テナガエビの仲間は長い手を四本持っていますから、
三本まで失っていても、ヌマエビ科と混同してしまうことはないと思います。
※誤解される事もあるかもしれませんが、
ヌマエビ科もハサミ脚は持っています。同じく四本あります。
長さや構造、使い方が大きく違います。参照⇒【
スジエビの見分け方


ヒラテテナガエビです。
これも、矢印部分で折れてしまっているかのような第一胸脚です。
フラミンゴなどの鳥もよく片足で休んだりしていますが、
それと似たようなものなのだと思います。
テナガエビがくつろぐ際の共通の姿勢とも云えます。
だらんと垂らすよりも落ち着くのでしょう。
ケンカの際などでも、保護する為に格納しているかもしれません。
(テナガは単独飼育なので、最近、ケンカは見ていません)


収納を少し解いた状態。
折れていたわけではなく、伸ばせば長いのです。
間にあるのは顎脚です。
テナガエビ科は、この小さな細い第一胸脚で顔を掃除したり、
ハサミのゴミを取ったりと、体は静かにしている時でも、
この腕だけは別の生き物のように動き回っている事が多いです。⇒【テナガエビの体の掃除


これはスジエビです。
スジエビもテナガエビ科ですから、基本的なつくりは一緒です。
特に第一胸脚は良く似ています。
折り畳んで収納できるのも一緒です。


スジエビ。
顎脚と重なっていますが、矢印の部分で第一胸脚が欠落しているわけではなく、
これもここで内側に折り畳んでいるだけです。
スジエビがテナガエビ科だという認識は意外と低く、よくヌマエビ科と混同されるようですが、
第二胸脚が、このように長く、テナガエビ科である事は容易に解かると思います。
この長い第二胸脚が脱落しても、折り畳んでいる第一胸脚まで脱落している事は少ないですので、
ヌマエビ科と混同するという事はほぼ無いと思います。


第一胸脚を伸ばした状態。
スジエビはこの四本のハサミ脚を使って、
「メガネ、メガネ・・・・」といった感じに、地表面をさすって餌を探す行動をします。
餌に触れるまで、ずーっと探るだけです。
ヌマエビ科は餌に触れずとも一摘みずつ口に持って行くので、
採餌行動を見てもテナガエビ科とヌマエビ科の見分けは容易です。

 

おすすめリンク

川エビ雑話
http://www.geocities.co.jp/Outdoors/7766/kawaebi/kawaebizatuwa.html

番匠おさかな館の図鑑・エビ
http://rs-yayoi.com/osakanakan/zukan/shrimpcrub/shrimptop.htm

琉球淡水エビ
http://www.h2.dion.ne.jp/~karo/
琉球列島にはたくさんの種類のテナガエビが居ます。

 

2009/09/26


 


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