
脱皮を直後に控えたメスは赤味が増して一目でそれと分かります。
この状態になったメスはオスを誘引するフェロモンを出しているのか、
あるいはこの赤い色に引かれるのか(ロックシュリンプはかなり目が良い様子)、
オスが一匹護衛に付きます。(後の黒い影がオス)
カニやエビなど甲殻類にはけっこうメスの脱皮時にペアを組み、
脱皮・交接を行うものが多いですが、ロックシュリンプもその一種の様です。
身近なエビではテナガエビの仲間が、これと同じ行動をとるので有名。
同じ「手長」な部分があるので予想はしていましたが。

脱皮直後のメスです。右下に脱皮殻があります。
テナガエビでは脱皮直後にすぐ交接するようですが、
ロックシュリンプはメスがちゃんと立てるようになるまで、交接行動に及ぼうとはしませんでした。
メスの一番無防備な時期に交接を仕掛けないとは、なんとも紳士なエビです。
この後、メスの動きに合わせてエスコートし続けます。

交接はオスが何度も何度もおねだりをした後に一回のみ、1秒の出来事でした。
メスをくるんとひっくり返して行ないます。(脱皮から20分も経過した後)
ただ、ここからが大変。
もう一匹居る雄が当然の如く、雌を奪いに来ます。
メスに覆い被さったまま、これをひたすらはね除け続けます。
ガードを解いたのが交接から45分後。
彼の健闘は報われ、メスの腹節には彼の遺伝子を半分持つ卵がびっしりと並びました。
強〜いオスの子を、強〜いオスの腕の下で産んでしまうエビなのでした。
2004/08/08 岩
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